ギターを独学でマスターするのは決して不可能ではありません。
私の周りでも独学でギターをマスターして弾き語りやバンド活動をしている人がたくさんいます。
また私自身が独学でプロの仕事をするレベルにまで到達することができました。
この記事では独学でもギターをマスターするための条件と練習方法をお伝えします。
また、うまくいかない場合の対処法としてレッスンを受ける事のメリットとデメリット、良い先生の見つけ方をお教えします。
独学でギターをマスターしている人の条件
まずは、私の周りにいる独学でギターをマスターした人の条件をお伝えします。
比較的に早い年齢で始めている
私を含め、独学でギターをマスターした人の多くの人が比較的早い年齢でギターを始めています。早い人は10代前半から20代前半でギターを始めています。
これは年齢によるものもありますが、特に10代であれば学生で練習する時間がたくさんあるということも関係していると思います。
継続的な練習時間を設けている
独学でギターをマスターするには継続的な練習が欠かせません。私が知っている独学でギターをマスターした人たちは、比較的早い年齢でギターを始めたこともあり継続的に練習をしてきています。
これはギターに限らず何かをマスターしようと思えば必ず必要な要素だと思います。
音楽仲間がいる
独学でギターをマスターした人たちの多くはギターを始めてから比較的早い段階でバンド活動をしています。
また、多くの人が学生時代に軽音楽部や音楽サークルに所属しています。つまり周りにギタリストを含む音楽仲間がたくさんいるということです。
そういった環境の中で教えあったり切磋琢磨してきている人が多いと言えます。
モチベーションが高い
このギタリストの曲を弾きたい!このバンドの曲を弾きたい!といったモチベーションが高い人が多いと思います。
モチベーションが高いので練習する、練習するから上達する、上達するのでモチベーションが上がる。といった好循環が生まれている人は独学でもギターが上達しています。
独学で上達するための練習方法
次に独学でギターを上達させるための練習方法について説明していきたいと思います。
基礎から順を追って練習
いくら弾きたい曲があるからと言って、いきなりそれに挑戦するのはおすすめできません。
特にその曲の難易度が高い場合は、挫折の可能性を高めます。
ギターの構え方やピックの持ち方など基本的なことから順を追って練習することが大切です。
DVDやCDが付いている教則本を活用
基礎から順を追って練習するために初心者向けの教則本を活用するのも良いでしょう。
特にDVDやCDが付属しているものは、文字や譜面だけのものよりわかりやすいのでおすすめできます。
初心者向けの教則本はチューニングの仕方から始めて1曲弾けるようになるまでを順を追って練習できるようになっています。
楽器店へ行けば色々な教則本が置いてあるので「初心者向け」で基礎から順番に練習できるものを探してみましょう。
アコギの教則本ではDVDに加えCDも付属しているものがあります。
ネットやYouTubeを活用
今の時代はネットやYouTubeにもたくさんの教材がアップされています。
何か分からないことや疑問に思ったことは積極的に調べてみましょう。
例えば初心者がつまずきやすいFコードの押さえ方のコツで調べてもたくさんの動画がアップされています。
これらを有効活用して自分の練習に取り入れてみると良いと思います。
こちらは初心者の難関、Fコードの解説動画です。
ギターに触ることを習慣化する
継続的な練習をするためにギターに触ることを習慣化してみましょう。
1日5分でもギターに触ってみるなど自分なりの日課にすると良いと思います。
そのためにギターをいつでも手に取れる場所に置いておくのも大切です。
上達のための楽器選び
上達のためには楽器選びも重要になります。ギターへのモチベーションを上げてくれる楽器、弾きやすい楽器選びなどが大切です。
価格帯
まず価格についてですが、私は初心者が購入するにあたっては3~5万円台の楽器で十分だと考えています。
私はメインのギターにギブソンのES-335というモデルを使っていて、これは30万ほどします。しかしレッスンや日常的な練習用にはセカンドギターとしてエピフォンのDOTというモデルを使用しています。このエピフォンは購入した価格で約38,000円程度でした。
この程度の価格でも品質はしっかりしていますしギブソンに持ち替えたときの違和感もありません。
モデル
楽器店へ行けばたくさんの楽器が並んでして初心者はどれを買おうか迷ってしまうと思います。
私がおすすめなのは好きなアーティストやギタリストと同じタイプのモデルを選ぶことです。
例えば好きなバンドのギタリストがフェンダーのストラトキャスターを使っていれば、安価で買えるストラトキャスターのコピーモデルで良いと思います。
憧れのギタリストと同じモデルを使っているだけでギターへのモチベーションは上がると思います。
また特に好きなギタリストがいないという場合には見た目で選ぶのも良いと思います。
初心者は試奏しても分からないと思うからです。
見た目が気に入っていればその楽器が好きになりますし継続的な練習へのモチベーションにもつながると思います。
サイズ
よく自分は指が短いから、手が小さいからギターには向かないのでは?ということ声を聴きます。
結論から言えば手の大きさは、ギターをマスターする上で問題にならないと思います。
世界的に有名なジャズギタリストの渡辺香津美さんは実際にお会いしてみると身長が低くても驚くほど小さいです。それでも超絶技巧のギターを弾けるのです。
そうはいっても、手が小さくても弾きやすいモデルや、体が小さくても持ちやすいギターはあります。
エレキギターで言えばフェンダーのムスタングはショートスケールでネックも細く弾きやすいです。
またアコギでもボディが小さめで女性でも持ちやすいモデルが発売されています。
初心者で、これからギターを買うという場合にはこれらのモデルを選ぶのも一つの方法です。
独学で上手くいかない場合はレッスンを受けてみよう。
ここまで独学でギターをマスターするための条件、練習方法、楽器選びを説明してきましたが、それでも上手くいかないという人にはレッスンを受ける事をお勧めします。
レッスンを受けるメリット
上手くいかない原因を見つけ出してくれる
レッスンに行けば独学で上手くいかない理由や原因を教えてくれるはずです。
独学でギターをやる場合、間違った方法で練習してしまったり、変な癖がついてしまっている場合があります。
レッスンでは、それらを指摘してくれて正しい道へ導いてくれるはずです。
生徒に合ったレベルで練習方法を教えてくれる
レッスンでも特にマンツーマンの場合は、その生徒に合わせたレベルでレッスンしてくれます。
例えば難しすぎる曲に挑戦してしまっているのであれば、それを指摘して、今のレベルに合わせた課題曲や練習方法を教えてくれるでしょう。
目標までのロードマップを示してくれる
目標が高い場合には、その目標に到達するまでの道のりを順を追って示してくれるはずです。
目標をクリアするために、今必要な練習や課題曲などを教えてくれるでしょう。
良い先生を見つける方法
私が考える良い先生とは生徒一人一人の好みや目標に合わせてきめの細かいレッスンのできる人だと思います。
初心者だからと言って好きでもない曲を押し付けたり、単純な基礎練習を繰り返すだけのレッスンは良いとは言えません。
生徒の好みや目標をよく聞いて、そのうえで課題曲や練習方法を教えてくれる先生が良いでしょう。
また人間対人間なので相性もあると思います。
多くの音楽スクールやギター教室では無料や安価での体験レッスンをしていますから、いくつか周ってみて、自分に合う先生を見つけましょう。
私が講師を勤めていたシアーミュージックでは、生徒のレベルに合わせ、オーダーメイドのレッスンを行っています。たとえば、シアーミュージックだとこのようなメリットがあります。
- 曜日や時間帯、レッスンの回数に縛られずに学びたい
- 自分のレベルに合ったレッスンを受けたい
- 一度無料でレッスンを体験してみたい
- 無料で練習室を使いたい
- 音楽仲間がほしい
- 様々な楽器や歌のジャンルに挑戦したい
- オーディションや大会に出たい
- できればプロになりたい
生徒さんからもこのような声を頂いております。
現役で演奏活動をされている方が講師をされていたので、演奏法だけでなくステージでの振る舞いなども教えてもらえました。
練習ブースが狭いのが気になってしまいましたが、指導は丁寧でよかったです。
(校舎でのアンケートより)
独学に限界を感じて入会しました。先生が細かくフォームをチェックしてくださり、ほめてもらえるのでやる気が出ました。
男性の講師でしたが、ゆっくり丁寧に教えてくださるので非常に助かっています。レッスンはボイスレコーダーで録音させてもらえます。
(クラウドワークスでのアンケートより)
初回は無料レッスンもやっていますので、良かったら申し込んでみてください。
レッスンを受けるデメリット
レッスンを受ける最大のデメリットは経済的なコストがかかることです。
平均的に1回45分から60分で、3,000円から5,000円は必要になります。
またレッスンを受けると言ってもレッスンの時間だけしか練習しないということでは上達は望めません。
継続的な練習やモチベーションは必要です。
コストと合わせて、このことも頭に入れて検討してみてください。
独学のメリットとデメリット
では最後に独学でギターを練習することのメリットとデメリットについてお話ししましょう。
メリット
何といっても自分のペースでギターに取り組むことができるのが良い点です。
教則本やネット、YouTubeなどを活用して練習していけば、独学でギターをマスターする事は無理ではありません。
今まで上げてきた条件や練習方法をクリアすれば、弾き語りやバンドでも活動などコストをかけずに自分のペースで上達できるでしょう。
デメリット
自分の演奏を客観的に見れないのが最大のデメリットです。
間違った方法や変な癖がついてしまっても気が付かないで練習方法を続けてしまい、ある時点で伸び悩んでしまう危険があります。
私が見た人の中でも、
- 弾き語りができるのにミュートができていなくてコードが濁ってしまっている
- ソロギターが弾けるのにテンポが乱れて音楽としてはイマイチ
- チョーキングやビブラートの音程が悪く聴きづらい
というような例があります。
自分で弾けていると思っても思わぬところで落とし罠にはまってしまうのが独学のデメリットです。
これを防ぐためにも体験レッスンでも良いのでプロに客観的に見てもらうことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ギターは独学でもマスターできますが、それにはいくつかの条件と正しい練習方法があってのことだということがお解りいただけたと思います。
またレッスンで人に習うことのメリットもご紹介してみました。
以上を踏まえたうえで独学なら独学で、習うなら習うという選択をするのが良いと思います。
この記事を読んでくださった皆さんがギターをマスターして楽しい音楽生活を送れるように願っています。