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ギターが上達しない!その原因と対処法5選

ギターを始めたばかりの方はもちろん、ある程度弾けるかたであっても「上達しない」という悩みを持っている方はたくさんいらっしゃると思います。

一口にギターが上達しないと言っても、その原因・対処法は様々です。

しかし、上達しないというのであれば必ず原因があり対処法もあります。私は10年以上ギター教室を運営し200人以上の生徒さんにレッスンをしてきました。

その経験を基に初心者から中級者以上にも共通する「上達しない」原因と「対処法」をお教えしたいと思います。

目次

上達しない原因と対処法5選!

それでは実例をもとにギターの上達を妨げている原因と対処法をご紹介しましょう。

原因①実力に対して難しすぎることに挑戦してしまっている

Aさんは「イングウェイ・マルムスティーン」のようなギターが弾きたくてギターを始めました。

自分でスコアを買って練習をしようとしたのですが、曲の始めから躓いてしまい挫折しそうになってレッスンにいらっしゃいました。
Aさんは、初心者なのにいきなり難しい曲に挑戦してしまっていたんですね。

またBさんは、アコギ歴が2年あり、コード弾きやピックを使ったストロークは弾けていました。

南澤大介さんのようなソロギターを弾きたいと南澤さんの著書「ソロギターのしらべ」を購入してチャレンジされました。難易度の低い曲に挑戦したのですが、あえなく挫折。
私のレッスンにいらっしゃいました。

このようなケースは現在の実力に対して難しすぎることに挑戦してしまっている例です。

目標を高いところに設定するのはとても良いことですが、その高い目標い至るまでの段階を無視してしまっては上達は望めません。

対処法①:自分の実力に合った課題曲、練習曲を見つけよう

目標を高いところに置くことはとても良いですが、今の自分の実力に合った課題曲、練習曲を見つけることが大切です。

「イングウェイ・マルムスティーンのように弾きたい!」と思っても、初心者にはもちろん、中級者でも難しい場合があるでしょう。

その場合はイングウェイ自身も影響を受けたとされているジミ・ヘンドリックスやリッチーブラックモアなどの技術的にもう少し容易なものから練習してみるのが良いでしょう。

自分が好きなギタリストのルーツを探るのは良い方法です。
また、ピックでのコード弾きしかできない人が、いきなりソロギターに挑戦するのもハードルが高いです。

まずは右手のトレーニングために指弾きのアルペジオやスリーフィンガーを練習したり、単音でメロディーを弾くことから練習すると良いと思います。

原因②基礎をおろそかにしている

高校で軽音楽部に所属しているCさんは、バンドのメンバーからレッスンを勧められて私のレッスンにいらっしゃいました。

一見弾けているように見えるのですが、コードはきれいに鳴らず、単音のギターソロもノイズ交じりで残念な演奏になっていました。
Cさんはバレーコードのミュートができていなくて、5弦ルートのコードでも6弦が鳴ってしまっていてコードが濁っていたのです。

また、単音のギターソロも不要弦のミュートができていなくてノイズ交じりの演奏になっていました。ギターを始めてすぐに軽音楽部でタブ譜を渡され、いきなり曲を弾くことになったので、しかたないともいえます。

バンドスコアのタブ譜には出す音は書いていますが、ミュートのことは書いていないことがほとんどだからです。

このように一見弾けているようでも基礎をおろそかにしてしまって上達を妨げてしまっている例はよく見かけます。

対処法②教則本を活用しよう

今はネットやYouTubeがあり、ギターの練習方法もたくさん紹介されています。

しかし、楽器の構え方から曲が弾けるようになるまでに必要な基礎を順序だてて解説しているものはあまり見かけません。
特に独学でギターを練習している場合は基礎のうちどこができていないかも気づきにくいと思います。

自分では弾けるつもりでも、前章でお話ししたように必要な基礎ができていない場合もあります。
そんな人は、基礎から順序だてて学習できるようになっている初心者向けの教則本に取り組んでみることをお勧めします。

特にDVDやCDが付いて分かりやすいものがお勧めです。

下記におすすめな教材をご紹介しておきます。

原因③練習時間が足りてない

これは単純に練習時間が少ない、足りていないというケースです。

何事もマスターするには10,000時間の練習が必要という理論があります。
例えば5年間でギターをマスターしようとすると一日当たり5.5時間の練習が必要ということになります。

もちろんこれはプロレベルにマスターしようとした場合ですが、趣味でギターを楽しむといった場合でもある程度日常的に練習することは必要です。

またレッスンに通ったとしても、それ以外の時間練習しなければ上達は望めません。レッスンで見つけた課題や弱点を自分で練習して初めて上達します。

初心者でレッスンに来てくださったDさんは、苦労してFコードが押さえられるようになりました。

しかし、CからFコードへの素早いコードチェンジができずにレッスン時間の大半をコードチェンジのコツと練習時間に費やしていました。

しかし毎回レッスンにいらっしゃってもほとんど上達が見られませんでした。お話を聞けば仕事が忙しくて、なかなかギターに触る時間がないとのこと。
結局、お仕事が忙しいという理由でレッスンに来れなくなってしまいました。

これは私のレッスンの中では非常に少ない挫折の例です。

対処法③ギターに触ることを習慣化しよう

忙しくてなかなか練習できないという方には、ギターに触ることを習慣化し、練習時間を増やすために以下のことをお勧めします。

  • 一日5分でも良いので毎日ギターに触る
  • いつでも手に取れる場所にギターを置く
  • 細い弦を張ってチューニングはしたままにする

3つ目の「チューニングはしたままにする」は楽器屋さんはお勧めしないと思いますが、手に取ってすぐに弾ける状態にすることはとても大切です。

ネック反りの対策として、なるべく細い弦を張り、ボディでなくネックで支えるギタースタンドを使いましょう。
私も使っている、ネックで支えるタイプのギタースタンドはこちらです。

また練習時間=上達速度でないということも頭に入れておきましょう。ギターに限らずなんでもそうだと思うのですが、毎日練習すれば毎日少しづつ上達するというものではありません。

毎日練習することで、ある時点でコツがつかめて急にできるようになったりするものです。このことを念頭に置いて日々の練習を続けましょう。

原因④正しいリズム、音程が取れていない

これはある程度弾ける方に多いのですが、正しいリズム、音程を取れていないために残念な演奏になっているケースがあります。

ジャムセッションでスタンダード曲のアドリブができるようになりたいとレッスンにいらしたEさんは、アコギのソロギターが達者な方です。
アコギのソロギターに関しては私よりも技術が高いくらいです。

しかし、一定のテンポで演奏することが苦手で、いざ弾いてみるとテンポが不必要に速くなったり遅くなったりで安定しません。
結果としてテクニックはあるのに音楽としてはイマイチといった演奏になってしまっていました。

また、エレキギターで耳コピができるようになりたいとレッスンにいらしたFさんはある程度エレキギターが弾ける方でした。

しかし、音程が悪く演奏としてはあまり良いものではありませんでした。

ギターはフレットがあるので正確な音程が出る楽器ですが、特にエレキギターではチョーキングやビブラートといった音程に関わるテクニックがあります。

このチョーキングやビブラートの音程が悪いといくら他ができても全体の演奏としてはイマイチになってしまいます。

対処法④チューナー、メトロノームを活用しよう

自分ではなかなか気が付きにくいリズム、テンポキープの練習にはメトロームを使うことをお勧めします。一人で練習していると弾けるところは速く、苦手なところは遅く弾いてしまいがちです。

そんな時はメトロノームを活用しましょう。メトロノームに合わせて弾くのは思った以上に難しいことです。

それは自分で思うよりテンポをキープして弾くことができていない証拠です。ソロギターでも、バンドのギターパートであっても、一度メトロノームに合わせて練習することをお勧めします。

もし上手く弾けないのであれば少しテンポを落として、弾けたら少しずつ速くしていきましょう。

また音程に関してはチューナーを使うことをお勧めします。

特にエレキギターについては、

  • チョーキングは目的の音程を正確に出しているか
  • ビブラートは音程を揺らしながら目的の音程をキープできているか
  • チョーキングビブラートでは上記の二つができているか

以上3つをチューナーを見ながら練習することをお勧めします。
チューナーやメトロノームは、わざわざ買う必要はないと思います。

今はスマホのアプリで両方の機能を持つものがたくさん出ています。ただし無料のものは特にチューニングの精度が低いものが多いので、有料のものがお勧めです。

ちなみに私はD’Addario社の「D’tools」というものを使っています。

原因⑤自分の音が聴けていない

これは自分の音を客観的に聴くことができず、上達が妨げられているケースです。

自分の演奏を客観的に聴くことができないので、音色、音量、リズム、音程などが良くない場合が多いです。弾くことだけに夢中になってしまい自分が出している音を聴くことができずに残念な演奏になっているケースは多いです。

アマチュアの弾き語りやバンド演奏などでよく下記のような例を見かけます。

  • 弾き語りで1曲の中での音量のコントロールができていない、テンポが乱れる。
  • バンドの中で音量が大きすぎたり、自分だけが気持ちの良い音色になっている

こういうことは自分の演奏を客観的に聴くことができないために起きていると思います。

ここを脱却できれば、もうひと段階、演奏のレベルが上がるのにと残念だなあと思うことが多いです。

対処法⑤自分の演奏を録音して聴いてみよう

自分の演奏を客観的に聴く一番の方法は自分の演奏を録音して聞くことです。

特に前項でお話ししたリズムや音程、音量、音色を客観的に判断できます。ライブなどの発表の場所ではもちろん、普段の練習でも録音して聴いてみるのが良い練習に繋がります。

私の生徒さんにはレッスンを録音することをお勧めしていますし、多くの方がそうしています。
最初は自分の演奏にへこむこともあるかもしれませんが、客観的に自分の演奏を聴いて何が悪いのかを考えることができます。

自分の演奏を聴いて「何かが違う」と思ったら、それがリズムなのか音程なのか、音量や音色かまずよく分析してみましょう。コピーであれば本物と聞き比べるのも良いことです。

そして悪い点を練習してもう一度録音してみましょう。それを繰り返すことで自分のイメージしている「良い演奏」と自分の演奏が近づいてくると思います。

今はスマホで簡単に録音できますので、ぜひ試してみてください。

なお、スマホはメトロノームやチューナーに使っているという場合は下記のような音楽レコーダーをお勧めします。

それでも上手くいかなければレッスンを受けてみよう!

以上、ギターが上達しない原因と対処法をご紹介してきました。

しかし、それでも上手くいかないという場合もあると思います。
その場合はレッスン代を払ってでもレッスンを受ける事をお勧めします。

なぜならレッスンには下記のようなメリットがあるからです。

  • 客観的にあなたの演奏を聴いてくれる
  • 上達しない原因を見つけてくれる
  • あなたに合った課題を提示してくれる

先生は先ず、あなたの演奏を客観的に聴いてくれるでしょう。
そして上達しない原因を見つけてくれるはずです。

そのうえで原因に対処するための課題を提案しレッスンしてくれるでしょう。

逆に上記ができない先生だったら、あまり良い先生とは言えませんね。

また人間ですから相性もあると思います。
さらに言えばギターの先生と言っても得意分野とそうでない分野もあると思います。

たとえば私が講師を勤めていたシアーミュージックでは無料の体験レッスンを実施していますので、良かったら受けてみてください。寄り添いながら一緒に練習メニューを考えてくれますよ。

まとめ

ここまで記事を読んでくださりありがとうございます。

ギターの上達を阻む「原因」6つと、それに対する「対処法」についてお話してきました。

いかがでしたでしょうか?

もし自分に当てはまる原因が見つかれば、ぜひその対処法を試してみてください。また、上記を試しても原因、対処方法が分からないという場合はレッスンという選択肢もあります。

ぜひ、いろいろと試してみてください。あなたが上達しない原因を突き止めてレベルアップできることをお祈りしています。

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