ギターという楽器は一般的に始めやすい楽器だと思います。
楽器の価格も比較的手に入れやすい価格帯のものが多く発売されています。
私は10年以上ギター教室を運営しています。
多くの生徒さんはコード弾きの場合なら3カ月から半年くらいで弾けるようになります。
それでもネットで調べてみると決して少なくない人が、ギターに挫折しているようです。
この記事では、挫折してしまう理由と対処法をご紹介したいと思います。
特にこれからギターを始めてみようという方、挫折しそうになっている方に読んでほしいです。
元シアーミュージック講師。
現在はギタースクールを立ち上げ初心者からプロ志向の生徒さんまでギターを指導中。
- 経歴
- 立教大学経済学部 卒業
- シアーミュージック 元講師
- 個人でギター教室を開講中
- CDアルバム2枚をリリースしプロとしても活動中
ギターを始めた9割の人が挫折するって本当?
アメリカの大手ギターメーカーであるフェンダー社の調査によると、ギターを始めて9割の人が1年以内にやめてしまうという結果が出ています。
ギターってそんなに難しい楽器なの?
目標にもよると思いますが、順を追って練習していけば9割も挫折するような楽器ではないと思いますよ。実際、私の生徒さんの多くは初心者から始めて何年もギターを弾いていますから。
じゃあ、なんで9割も挫折するの?
その理由は一つではないと思います。人それぞれの理由があると思います。
その理由を知りたいなあ
では、私の経験上で「なぜ挫折するのか」とその対処法をご紹介していきましょう。
指が痛くて挫折
アコースティックギターやエレキギターの弦は金属でできています。
この弦を押さえる左手の指が結構痛いんですね。
練習していけば指の皮膚が厚くなっていって痛みも無くなるのですが、最初はやはり痛いと思います。
対処法としては以下の方法があります。
- なるべく細い弦を貼る
- アコースティックギターならナイロン弦のものを選ぶ
鉄弦のアコギなら一般的には1弦が012という太さの弦が張られています。
これを011や010という細い弦に張り替えてあげると指の痛みは軽減されます。
私がお勧めしている細い(010)の弦がこちらです。
また同じアコギでもナイロン弦のものがあります。
ナイロン弦は柔らかく押さえやすいので、指が痛いのが嫌だという人にはお勧めできます。
ただ鉄弦のアコギとナイロン弦のアコギは音色がかなり違うので、実際に楽器店へ行って弾き比べてみることをお勧めします。
ちなみに私はナイロン弦のアコギの音が好きで仕事でもプライベートでもナイロン弦のアコギを良く使用します。
下記のギターはネックも細く弾きやすく価格もあまり高額ではないのでお勧めです。
Fコードで挫折
左手の人差し指で複数の弦の押さえなくてはいけないFコード(通称バレーコード)は初心者が最初に迎える壁と言えるでしょう。
このバレーコードは簡単な曲でも一つくらいは必ず良いっていいほど出てきます
このバレーコードにはやはりコツがあります。
人差し指と親指でつまむ力をかけるのではなく親指の位置を工夫して、梃子の原理で左手人差し指の側面をギターの指板に押し付けるようにするのです。
youtubeでもFコードのコツが紹介されています。
また先ほどご紹介したように細い弦を貼る、ナイロン弦のギターを選ぶといった事も効果的です。
コードチェンジができなくて挫折
コードが押さえられるようになっても、曲を弾くためにはリズムに乗って素早くコードをチェンジする必要があります。
このコードチェンジが上手くいかなくて、ギターをあきらめてしまうという人もいるようです。
誰でもコードチェンジがすぐにできるようにはなりません。
最初は1小節に1回右手でストロークしてコードを鳴らすことから始めてると良いでしょう。
それができたら次は2回、3回と徐々に右手の回数を増やしていきます。
いきなり難しい曲にチャレンジして挫折
好きだからと言って、実は初心者には難しい曲にチャレンジしてしまっている人をよく見かけます。
最初は簡単な曲から
今はネットやyoutubeにギターに関して有益な情報がたくさん載っています。
初心者におすすめの曲のたくさん紹介されているのでその中から好きな曲を選んで練習してみましょう。
簡単と紹介されている曲でも難しい曲があったりするので要注意
私も生徒さんにおすすめするのに初心者にも簡単な曲を検索したことがあります。その中にはコードは簡単でもテンポが速く初心者では無理だろうという曲もありました。
初心者におすすめと紹介されていてもテンポの速い曲は難しいので、なるべくゆっくりなテンポの曲を探しましょう。
自分が好きなアーティスト、楽曲の中から簡単な曲を選ぶのがベスト
練習へのモチベーションを保つには、自分の好きなアーティスト、楽曲の中から選ぶと良いでしょう。
自分の好きな曲に合わせてコードを鳴らしてみるとそれだけでも感動して練習へのモチベーションが上がると思います。
上記を探すのにはレッスンに通って先生と一緒に探すのが良い
初心者にとっては好きなアーティストの曲の中でどれが簡単かを判断するのは難しいと思います。
ネットやyoutubeを探しても自分の好きなアーティストの曲が見つからないという場合は音楽教室やギタースクールへ行って先生と一緒に探すと良いでしょう。
なお、私がおすすめする初心者向けの楽曲はこちらの記事に掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。
目標が高すぎて挫折
初心者にもかかわらず、いきなり押尾コータローさんの曲を弾きたい!という方がいます。
また、コード弾きもできないのにイングウェイ・マルムスティーンの速弾きがしたい!というひともいました。
これは現状に対して目標が高すぎるといわざるを得ません。
- 最終目標は変えずとも、まず順を追って現状に見合った身近な目標を立てて練習する
- 立てた身近な目標を根気よく練習してクリアしていく
上記のように練習していくと良いでしょう。
練習時間が取れなくて挫折
ギターは手軽に始められる楽器と言っても、やはりそれなりに弾くには時間と練習が必要です。
仕事や勉強が忙しくて練習できそうにないという時期に始めるのはタイミングが良いとは言えません。
できれば、それらがひと段落して練習時間の取れるタイミングで始めるのが良いでしょう。
また、プロに習ったからと言って、すぐに弾けるようにはなりません。
例えば1時間のレッスンを月に2回や3回受けたとしても、それ以外の時間に練習しないのでは上達は望めません。
夜しか練習する時間が無くて、近所迷惑になるのがいやだという人はこちらの記事も参考にして防音対策を取ってみてください。
どうしても限界を感じたら
どうしても一人で限界を感じてみたら、レッスンを習ってみるのも良いでしょう。
私が講師を勤めていたシアーミュージックでは、生徒のレベルに合わせ、オーダーメイドのレッスンを行っています。たとえば、シアーミュージックだとこのようなメリットがあります。
- 曜日や時間帯、レッスンの回数に縛られずに学びたい
- 自分のレベルに合ったレッスンを受けたい
- 一度無料でレッスンを体験してみたい
- 無料で練習室を使いたい
- 音楽仲間がほしい
- 様々な楽器や歌のジャンルに挑戦したい
- オーディションや大会に出たい
- できればプロになりたい
生徒さんからもこのような声を頂いております。
現役で演奏活動をされている方が講師をされていたので、演奏法だけでなくステージでの振る舞いなども教えてもらえました。
練習ブースが狭いのが気になってしまいましたが、指導は丁寧でよかったです。
(校舎でのアンケートより)
独学に限界を感じて入会しました。先生が細かくフォームをチェックしてくださり、ほめてもらえるのでやる気が出ました。
男性の講師でしたが、ゆっくり丁寧に教えてくださるので非常に助かっています。レッスンはボイスレコーダーで録音させてもらえます。
(クラウドワークスでのアンケートより)
初回は無料レッスンもやっていますので、良かったら申し込んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ギターを挫折する理由とその対処法をご紹介してきました。ギターも、他の楽器より手に取りやすいとはいえ、ある程度弾けるようになるためには時間と努力が必要です。
また、なんでも身に着けようとすると、そうだと思うのですがコツや手順といったものがあります。
今の時代は私がギターを始めたころと違って、ネット、youtubeなどギター上達のための情報がたくさんあります。
まず、それらを活用してみましょう。
それでも難しいという場合は、ギターが弾けるお友達や知り合いにアドバイスをもらうのも良いと思います。
また、レッスンのプロに習うというのも良い方法だと思います。
多くの音楽スクールや個人でやっている教室などで無料体験レッスンを実施しています。
まずは無料で体験して自分に合った先生、スクールを見つけると良いでしょう。